
2025年3月11日に総務省統計局が発表した2025年1月の「家計消費状況調査」で、2人世帯以上のネットショッピングの状況について、支出額と利用世帯の割合の推移と、どの分野が増えたかなどを確認して、ネットショッピング全体の動向を見てみます。
2025年1月分結果
1年前と比べた支出金額は?
2024年1月と2025年1月を比較したネットショッピングの支出額は25,116円で、6.5%の増加。また、1世帯当たり(2人以上)の支出額も5.0%の増加となりました。

出典:総務省統計局
コロナ禍での急成長からやや鈍化はしており、2025年に入った後もネットショッピング支出額の鈍化傾向が顕著になっています。
ネットショッピングを利用している世帯割合は?
次にネットショッピングを利用している世帯の割合を確認しましょう。
2024年1月は54.5%に対し、2025年1月は55.3%と0.8%上昇し、微増となりました。

折れ線グラフでは、2023年1月から2024年1月の利用世帯増加数に比べると、2024年1月から2025年1月はほぼ横ばいと言っても良いでしょう。昨今の物価高から考えると、ネットショップでの買い控えや値段の安いリアルショップでの購入などが影響している可能性も考えられます。
何の購入・支出が増えている?
次に、どの分野の商品やサービスが利用されているか確認します。
2025年1月では、1位に「旅行関係費」、2位「食品」、3位に「チケット」となっています。

インターネット購入に親和性の高い「旅行関係」「チケット」が伸びている一方で、「食品」の寄与率も1.58%と2位となっており、コメを中心とした物価高による顧客単価の上昇と、ネット購入が食品分野にも浸透しつつある現状を表しています。
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出典
総務省統計局 「家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について」
まとめ
2025年1月のデータは、インターネットショッピングが多岐にわたる商品・サービスで利用され、一般ユーザーの生活に少しずつではありますが、深く浸透していることを示しています。
今後もこの傾向は続くと考えられ、ネットショッピングを活用することで、より便利で効率的な消費生活を送ることが期待されます。